このエリアは、JR尾道駅より東側に位置する旧市街地、尾道三山の南斜面地の山手地区と呼ばれる地域で「坂の町尾道」の顔とも言える場所です。
町を歩くと、明治・大正時代の茶園(サエン)と呼ばれる別荘住宅や立派な蔵を持つ町家や昭和初期に建設された洋館など、様々な時代の建物を現在でもたくさん目にすることができます。その他にも戦後に建設された長屋建築なども混在しており、予算や好みによっても選べる幅が広いのが特徴です。
このような町並みが残されてきた理由の一つとして、「坂の町」と言われる所以である、階段状の歩道しか住宅へのアクセスがないことがあげられます。車両が入らないため、大規模な開発から取り残され、現在もエリアの高齢化と空洞化が進んでいます。
一方で、このような環境に魅力を感じて多くの移住者が訪れている、おもしろいエリアでもあります。まずは町並みを歩いてみるのはいかがでしょう?
町エリアの空き家紹介
このエリアの移住者の中には、これまでと違う暮らし方を求めて来る方がたくさんいます。最近は30代を中心に子育て世代の方々も増えています。
実際に暮らしてみると、車の入らないこのエリアですが車が無くても、徒歩圏内で駅や商店街、学校、病院などに通うことができるので、それほど不便は感じないはずです。
また、最近では尾道での新しい働き方として、坂や路地の魅力、古い建物を活かした店舗での起業や出店する移住者も多くいます。彼らが行うDIYやセルフビルドでの店舗リノベーションもこの町の文化の一つになってきています。